開発ネタ4

実はこの2つの記事を書くのはすごい葛藤がありました。

 ▶まふシステム(将棋の本質)
 ▶まふシステム(将棋の本質)2

読んでもらえば分かりますが、
将棋ソフトって10年程度の時間をかけて出来るようになったことは、
「2枚利き」から「3枚利き」を使えるようになっただけなんですね。

個別に見ればもちろん
「探索部」
「学習部」
「評価関数」
すべてがレーティング向上していますが、
結局のところ将棋として何が変わったの?
と聞かれれば「3枚利き」を使えるようになっただけ。

たったこれだけで、
レーティングが1000以上向上したんです。

「羽生善治」先生の「永世七冠」記者会見を見て


もともと私はこれを企業秘密的な感じで小出しにしつつ、
コンピュータ将棋ファンをワクワクさせることが出来ればと思っていました。

事実「定跡学習」で、この「囲い」と「戦法」といった手筋を教えていけば、
ものすごい少ない教師局面でレーティング向上したので、
この部分がとても大きな「ブレイクスルー」であることは確信しています。

しかし「羽生善治」先生の「永世七冠」記者会見を見て、
技術の秘匿がなんて小さい考えなんだと思いました。

自分がやっていることは「ビジネス」でもない「趣味の世界」だし、
最後の「玲瓏」=「山の頂から眺める澄んだ景色」とか話を聞くと、
私も将棋においてそんな景色見たい!って思いました。


「2枚利き」のプログラムに関しては、すでに10年も前にやっている人がいますし、
上手く落とし込むといった「プログラミング技術」は必要でしょうが、
今の将棋ソフト開発者方ならきっと出来るでしょう。

ディープラーニングにおいても、
本質をしっかり捉えた「ドメイン知識」を指定すれば、
迷わずに学習出来るでしょうから、
複利式にレートが向上していくディープラーニングであれば、
その効率は10倍や100倍といった世界だと思います。


もちろん「世界コンピュータ将棋選手権」前のギリギリで書いても良かったんですが、
単純なプログラムですし「これなら私でも出来そう!」って新たに参加してくる開発者や、
現在の開発者も5ヶ月近くあればチャレンジしてくれるだろうと思って急ぎ書きました。


2017年は「将棋世界」にとって本当に特別な年だったと思います。
もちろん「コンピュータ将棋の世界」も同様です。
2018年もこの勢いを止めたくない!もっと加速させよう!
本気でそう思って書きました。

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