WCSC28に向けて

これは「第28回世界コンピュータ将棋選手権」に向けて、
取り組んだことを「私の視点」から書いた日記的なもの。

クジラちゃんと交渉した


ブログ始めて、導入記事まで書けたので一段落。
去年と同じような感じで「世界コンピュータ将棋選手権」に参加してみようと思いました。
2017年12月3日に「クジラちゃん」開発者の「えびふらい」氏に連絡。

話し合いの結果は

①私の立場は「参加者」枠
※私はいままで自分から開発者と名乗ったことは無いし、コードを1行も書いていないから
※定跡が今回から開発部となったが「主要開発者」となる開発部への10%以上の貢献度を定跡で算定することは不可能だろうと考えているから。大会後の結果論で強い弱い、たくさん指し手が当たった等と言えるかもしれないが、大会前に開発部への貢献度なんて誰にも分かりません。(今大会でその辺が定義されると良いのですが)

②大型チームとの協力企画が進んでいるので「評価関数」は、そちらの開発した物を使用する場合があります
※私としては大会が盛り上がる要素に貢献出来れば良い。結果的にコンピューター将棋が発展すれば良い。といった考えを伝えた。(他の人が作ったものが優れているならそちらを使用し、私は不参加でも良い)

アピール文書を書いた


Twitterにも書いた通り、
2017年12月5日に「永世七冠が誕生した歴史的瞬間」に何かしようと思って。

また、そのときに「クジラちゃん」と「大型チーム」が協力し、私が大会不参加になるようなことがあれば、一緒に参加するかチーム内で話し合ってみましょうか?と声をかけて下さった開発者様、ありがとうございます。

DeepMind社が何か論文炸裂させてきた


これはいろんな意味で驚いた。

互角局面を作る


開発ネタを書きながら、途中までやっていた「互角局面」を作成配布

悲報と朗報


2018年1月29日に「えびふらい」氏より、大型チームとの協力企画はダメになったと。
同時に、去年WCSC27でAWSを10台くらい動かしてくれた方がチームメンバーとして参加してくれることに。

クジラちゃんの戦闘力


前大会WCSC27の「クジラちゃんの戦闘力」は、
評価関数=「Apery-sdt4」
探索部=「SMのちょっと古いver」

uuunuuun氏のレート表から一番近いのは、
Apery-sdt4 ukamuse 「R3654」


今大会の決勝リーグ進出ラインは、
評価関数=「Apery-sdt5」
探索部=「やねうら王最新」

uuunuuun氏のレート表から一番近いのは、
YO4.79/Apery_sdt5 「R4114」

その差R460!(4114-3654)
勝率換算で93%となります。

去年世界4位となった将棋ソフトが、
そのプログラムに93%勝てる改良をして、やっと決勝リーグに行けるかも?

改めて、客観的に見たコンピュータ将棋界。ヤバイよ。

新メンバーは


なんと「k_ohga」さんでした。

「k_ohga」さんは、

 ▶局面の3駒関係を始め
 ▶AWSを使った独自のレート測定
 ▶野生の読み太
 ▶読み太SDT5をLinuxのclangで通したり
 ▶SMの高速化(SMはAperyの改変探索部なのでそちらの応用も期待出来る)

その他いろいろ開発している本物です。


しかし、加入エピソードがギャグ漫画。

「えびちゃん」が「k_ohga」さんをPonanzaチームの「大渡」さんと勘違い。
自身のニコニコ放送でリスナーから「人違いであり、野生の読み太の人」だと指摘される。
「k_ohga」さんを「読み太」開発者と勘違いして声をかける。
本人から人違いだと言われるが、これがキッカケで「クジラちゃん」チームに加入。
すごいミラクルだ。

チームとして


かなり状況が変わったこともあり、
開発用TwitterグループDM作成を提案。
今後のチーム「目的+目標+役割」といった話し合い。

2018年2月1日に第1回チーム会議

初回ということもあって、お互いがいろんな意見を交わして有意義でした。

目的の決定


他の開発チームに真似出来ない
「一般参加型大規模クラスタ」を使用した大会参加

目標の決定


前大会WCSC27の「クジラちゃんのレート」をR+460改良する

・今大会参加チームの「使用ライブラリ」を見るに、決勝リーグ進出ライン予想を
「YO4.79/Apery_sdt5」の「R4114」相当と算定
・大規模クラスタの力が有っても、去年R差120あったtanuki-WCSC27には苦戦したから

実際の取り組み


とりあえず「評価関数」が無いと進まないとなった。

チームで「大規模クラスタ」を活かせるような「評価関数」の作成。

「学習部」をどうするか?といった話し合い。
※大きくは「Apery」にするか「やねうら王」にするか的な
※ライブラリを短絡的に使用せず、しっかり話し合って選定していることはアピールしておきたい所

教師局面生成の話で「k_ohga」さんがAWSを使った
「Apery」平岡さんのdepth10、100億局面に参加して
10億局面生成すると2万円かかったという話が印象的だった。

「評価関数」については「目標達成」で良いのではないでしょうか。

あとはクラスタ(マスタ/スレーブ)を
「えびちゃん」と「k_ohgaさん」が改良中。

私は定跡作成をがんばらねば。
今回は先手と後手を別々の戦法にしてみようか。

とりあえず、開発は順調です。
期待を裏切らない過去最高の強さとなるでしょう。
ただし、他のチームも間違いなく過去最高の強さでしょうし、
今大会時の「現最強」はどこになるのか。

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